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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第32章 俺たちの‥

「ん~‥」

朝目を覚ましたら迅に抱きついている俺がいた

「うわっ!?」

抱きついてしまっていた事に驚いた俺が声を上げたら起きた迅

「何?おはよー‥」

「おは‥おはよー」

横向きながら肘立てた迅

「先輩って誰?」

「何でそれを?」

むくっと起き上がった迅が俺を抱きしめてきた

「何すんだよっ」

すぐに離された迅の腕

「アンタ昨日こうやって俺を抱きしめて眠ったんだぜ(笑)先輩って呼びながら」

「‥‥‥‥」

気まずそうな日高さん

「先輩って誰?」

「何でお前にいちいち言わなくちゃいけねーんだ!‥‥」

「俺‥アンタが好きだから‥」

ぎゅっ‥

また抱きしめてきた

「バカかっ!よせっ離せよっ」

あ‥いつのまに先輩の口癖が‥

抵抗しなくなった日高さん

「本気‥かよ」

「何が?」

抱きしめたままの俺

「だから‥好きって‥」

振り返った日高さんは困った顔をしていた

「本気だって言ったら?」

「俺は‥」

本当にめちゃくちゃ困った顔してる(笑)

「嘘嘘(笑)冗談‥飯喰おうぜ♪」


「え‥ああ‥」

先に階段を降りて行った迅の後を着いて行った

先輩の後を追う時みたいに‥

「アンタパン派?それとも米?」

キッチンに立って何やら作り始めた迅

「お前料理できんのか?」

「料理?レトルト温めんだけだけど(笑)」

レトルト?

「貸せ!俺が作ってやるから!」

え‥日高さんが?

「何でもいいか?」

「ああ♪」

まるでしっぽ振ってる犬に見える迅がいた


「アンタ作れんのか?」

俺は玉子と牛乳と砂糖を混ぜていた

「大したモンは作れねーけど(笑)先輩」

また先輩と言った日高さん

「何でもない‥食パン取ってくれるか‥」

「あっああ‥何作ってくれんの?♪」

食パンを手渡した俺

「フレンチトースト嫌いか?」

フレンチトースト?何だそれ?

「食ってみる♪」

食ってみるって知らないのか?

「お前座ってろよ」

料理する俺を両肘立てながら嬉しそうにずっと見ている迅

「座ってろって!」

「いいじゃん別に(笑)」

作りにくいんだよっ

「勝手にしろっ」

あっまた先輩の口癖‥

心配してるかな‥

そんな事ないか‥

「焦げてっけど」

え‥

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