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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第32章 俺たちの‥

河辺はそう言うと走って行ってしまった
「はぁ‥何だかな‥」
河辺がいちゃマズイ事もないはずなのに

何故か暗くなる俺の気持ち









「熱下がったかな?」

俺は帰らずにずっとそばにいて看病をしていた

何で俺が恋敵のこの人を看病しなくちゃいけねーんだ‥

そう思いながら、気になって帰れなかった俺

冷やしたタオルを替えてやって脇に挟んだ体温計を見ると微熱になっていた

「良かった‥」

日高さん今頃どこいんのかな?

家で待ってたりして(笑)

布団をかけてあげようとしたら腕が伸びてきた

「‥何だよ‥?」

ぎゅっと握られた腕
俺はそっと握り替えしてあげたら緩んだ腕を掴む手の力





「先輩♪お待たせ♪行こう」

河辺が教室にやってきて俺の腕に腕を絡めてきた

「あれ?鮫島乗り替えか(笑)」

「バカっ違げーよ!」
乗り替えって何の事?

「こいつは俺の」

河辺と目が合った俺
「心配すんな‥」

心配すんなって何の事?

「行こうか?河辺」

「え‥あ‥うん♪」

大学を抜けて歩道を歩いていた俺達

「先輩?何か買って行こうよ♪」

腕に腕を絡めながら歩く俺と河辺

「あ‥ああ‥」

今朝沢山コンビニで身体を冷ますようなアイスとか栄養にと思ってポカリとか買ったからな‥
河辺が何がいいかな?とか話してると雨が降り出した

ザーザーザーッ

「河辺急ぐぞ!」

「え?!待って!」

先輩が走り出したから慌てて着いて行ったら雷が鳴って本降りの雨になった

「コンビニで傘買って行くか‥」

「傘買うならついでに何か買って持って行こうよ♪」

「え‥あ‥ああ」

さっきから「ああ」しか言わない先輩

変なの‥

コンビニに寄って傘と栄養ドリンクがいいと先輩が言ったからそれとこっそりアイスを買って兄さんのアパートに着いた

ピンポーン♪
ピンポーン♪

「はーい!」

知らない男の声がした

家の主は寝てるから俺が変わりに出るはめになった

ガチャ

「誰‥アンタ?」

背の高い男の後ろに隠れていた子が顔を出した

「君は‥」

「‥竜 ?」

竜って誰だ?河辺の知り合いか?

「河辺お前の知り合いか?何でいるんだ?」

そうだこの子は河辺君だった

「河辺君と俺は」

「あー!アイス溶けるから中入ろう!」

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