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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第32章 俺たちの‥

「てめー!どこ行ってた?!!」

「え‥鮫島先輩?」

河辺の言葉も俺には入ってこなかった

日高君の胸ぐら掴んだ俺

「なっちゃんがどんな目にあってるかわかってんのか!?」

どんな目って‥

「高熱が出てうなされてたんだぞ!全部お前のせいだからな!何とか言えよ!」

高熱って‥

ドンッ!俺は鮫島先輩を突き飛ばしてアパートに向かおうとした

ドスッ!!

「痛って―‥」

鮫島先輩に殴り飛ばされた俺

「お前はなっちゃんと付き合う資格なんかねー‥もうなっちゃんを自由にさせてやんな‥河辺行くぞ!」

え‥そんな‥酷い事言って大丈夫なのかよ‥

鮫島先輩あんまりにも酷すぎないか?

俺の扉を抱いてグイグイ歩き出す鮫島先輩

「先輩あんまりにも酷すぎるんじゃないか‥な?」

俺の扉を抱く力が入った

「あれぐらいしねーとわかんねーんだよ‥」
わかんねーんだよっても唇から血が出てたけど‥
大丈夫かな‥日高先輩‥









痛って―な‥くそ‥
それより先輩が高熱でうなされてたって!

俺はアパートの階段を駆け足で登って玄関のドアノブを回したら開いていた

「先輩!」

しーんと静まり返った部屋

「先輩‥?」

ベッドの部屋に入ってベッドを見ても先輩はいなかった

「どこに!?」

ジャージャー‥ジャー‥

聞こえてきたシャワーの音

「風呂?!」

俺は風呂場のドアをおもっきり開けてシャワーを浴びてる先輩に力いっぱい抱きついた

「‥‥‥!!!?」

心臓が飛び出そうになった

「先輩熱あんじゃ‥」
「日‥高?」

振り返ったら日高が俺を抱きしめていた
「先輩危ないからっ」
「えっ!ちょっとっ」
濡れた身体のままベッドに寝かされた俺

寒いっ!

「バカかっ寒いだろっ!」

体温計を持ってきて脇に挟まれる

「先輩は寝てて!卵酒がいいかな!」

慌ててキッチンに向かう日高

「おい!?日高!!?おいって!」

一人バタバタ慌ただしく動き回るコイツ

「おい!?落ち着けって!」

振り向くと先輩が全裸で立っていた

「何で服は!!?身体濡れてんじゃん!タオル待てっきてあげるから拭いて!」

濡れてんじゃんってお前がいきなりシャワー浴びてるとこ入ってきたんだろっ

「おい!?日高!!?」

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