テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第32章 俺たちの‥

先輩をなだめながら歩いていると

「日高~?」

甘えた声を上げた先輩

「どうしたの?」

俺も優しい口調になってしまう

「俺財布忘れたから今日学食おごってくれよ」

財布忘れたって

「あっ!!」

日高がまた大きな声を出した

「お前耳キーンってするだろ!何!?」

財布迅の家じゃん‥
「先輩ごめん俺も忘れた(笑)」

え‥?じゃ昼抜きって事かよ

「お前取ってこいよ‥」

え‥?取ってこいって‥

「なっちゃん日高君おはよう♪」

鮫島先輩がやってきた

「鮫島先輩ちょっと!」

先輩の背中にのりかかろうとした鮫島先輩の腕を引っ張った
「何?俺まだ怒ってんだけど」

「それは‥本当にすみませんでした!」

深々と腰を曲げて謝った日高君

「鮫島?」

いつも背中にくる重みがなかったから振り向いたら日高が鮫島に深々頭下げていた

俺日高のこうゆう素直なとこ好きだな…
「なっちゃんとはより戻ったのか?」

「え‥あっはい♪」

そんな笑顔で言われると何も言えなくなっちまうだろうが

「鮫島?」

先輩がやってきた

「なっちゃんはそれでいい訳?」

何の話だ?

「それより背中‥」

背中?

「あー(笑)これな♪」
ヒョイッと先輩の背中に抱きついた鮫島先輩

もしかして鮫島先輩が先輩の事好きとか?
河辺先輩に似てるし…

「俺この重みがねーと落ち着かねーんだ‥」
落ち着かねーって先輩が言った‥

「日高君もおいでよ♪」

え‥?怒ってたんじゃ…

俺の肩に腕をまわしてきた鮫島先輩

「俺はっ」

「俺も肩に腕まわさねーと落ち着かねーんだ(笑)」

わかんねーよ…鮫島先輩が

「次おかしいな?って思ったらすぐ聞くんだよ?」

え‥

「わかった?」

「え‥あっはい」

笑顔の鮫島先輩

本当に何もなかった感じだった


そのまま3人仲良く玄関ホールに着くと亮太が俺の下駄箱の前に立っていた

「あっ一樹ちゃ♪僕ずっと何回も連絡したんだよ!どこ行ってたの?!」

バカ言うなっ

俺は何故だか焦ってしまった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ