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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第32章 俺たちの‥

「何で先輩が馬乗りになってたか説明しろ」

「あれは‥お前を金で買ったんだろ?って言ったら相川がいきなり‥」


金で買った?

「お前‥そんな事先輩に言ったのか?」

先輩が一番傷つく言葉

一番言われたくない思い出したくない過去をコイツは何も考えないで口にたのか?

「‥るせ‥‥ねー‥」

「日高君?」

日高君がそのまま弓矢を握りしめ上野に向かって歩き始めた

何する気なんだ?

「日高君やめろっ!!」

俺が見た日高君は上野の前に立ち股関に弓矢の矢先を突き立てていた

俺は慌てて駆け寄った

「日高君それだけはしてはいけない!死んでしまう!」

死ぬ?

「死ねばいいだろ(笑)こんなヤツ(笑)」

上野の顎を持った日高君

「人にはな‥言われたくない思い出したくない過去があんだよ!わかんねーのか!?」

「わっわかるよ!だからやめてくれっ」


ぶるぶる震えた上野

「いや…お前わかってねーだろ?先輩がどんな気持ちになったかわかってねーだろ!?そもそもあれはでっち上げだバカ(笑)」


「でっち上げって?」

「誰かが作った嘘だっつってんだよ!先輩がそんな事するはずないだろ?」


「悪かったからやめてくれ!」

さっきからやめてくれやめてくれって怖くて言ってるだけのように聞こえてならない俺


「本当にわかってんのか?ここ使えないようにしてやろうか?(笑)」

股関に当てられた弓矢の矢先を強くグイッと押した

「日高君!?」

「鮫島先輩は黙ってろ!お前先輩が拒んだって言ったよな?あれはどうゆう事だ?」

グリグリ!
矢先をねじ込ませた日高君

このままだとヤバイ
俺には止められねー
相川に電話!

トゥルル♪トゥルル♪

俺が職員室で先生に説教されてると携帯が鳴った

鮫島?

「おい!相川まだ話終わってないぞ!」

俺は電話に出た

「もしもし?」


『なっちゃんすぐ弓道部の練習場に来てくれ!日高君を止めてくれ!』

弓道部の練習場?

「鮫島何があ」

ツー‥ツー‥ツー‥


何があったんだ!?

日高を止めろって何の事だよ?

「おい!相川戻ってきなさい!」

俺は職員室を飛び出して弓道部の練習場に急いで走って行った





ハァ‥ハァ‥ハァ‥

「日‥高はハァ‥?ハァ‥」

鮫島が俺に気づいて手を上げた

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