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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第32章 俺たちの‥

「何て送ったんだ?」

「なっ何てって‥ちゃっちゃんと送ったよ!」

赤い顔してどもる相川

「クス♪見せてみろよ(笑)」

からかいたくなってしまった俺は相川の携帯を取り上げた

「返せよっそれより早く帰って飯食おうぜっ」



その頃俺は病院の会計を待っていた
上野の右手は検査も異常がなく血も止まっていたからとりあえず安心した

会計の順番を知らせる掲示板に上野の会計の番号が点滅したから俺が会計をしに受け付けに行ったら財布がない事に気づく俺

迅の家だった!
迅に連絡して取りに行かなくちゃ!

「いや…俺が払うよ」
上野が俺に言ったけど怪我させたのは俺だから断った

「アンタは家で安静にしてな俺財布取りに行くから‥じゃな」

「ちょっ日高君!」


相川に手を出したのは俺なのに‥
相川は美人で日高君は格好よくて…
適わないな…

トゥルル♪トゥ

『一樹?どうしたんだよ♪会いたくなったとか?』

「バカ違げーよ!財布!お前の家にあんだよ」

『財布?今どこにいんの?』

「病院‥財布がなくて会計できねーんだ。取りに行くから」

『病院?どっか悪いのか!?』


「俺じゃないっ違っあーもう!とにかく取りに行っていいか?」

『いくら?俺が出すから今から行くよ』

「お前学校だろ?家の人いるんだったらお前いなくても大丈夫じゃねーの?」

『何言ってんの?俺が真面目に行くはずねーだろ(笑)雅人さんがいるけど適当にごまかすから家で待ってるな♪』

プチッツー‥ツー‥

「おい!迅!?」

勝手に切んなよっ

そういえば先輩からメール入ってたな

《日高病院ありがとうな‥俺家帰ってるお前も一緒に飯食おう♪。鮫島が一緒だけど何もないから心配するな…俺は日高が好きだから なつめ》


俺は日高が好きだからって先輩‥‥
きっと鮫島先輩にはわからないようにこっそり送ってきたんだろうな‥かわいい
最近の先輩は少しずつ素直に言葉にするようになってきた

電話して上野は無事だった事伝えて安心させなきゃ

トゥルル♪

『日高?』

「先輩?俺も好きだよ」

「バカか!?そんな事‥今家でお前の帰りを鮫島と一緒に待ってるから」

『財布なくて会計できねーんだ‥』

そういや日高財布忘れたって言ってたな?それなのに責任感じて連れて行ったのか‥
バカだなコイツ

そんな日高が偉く思えた俺

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