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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

「小野寺さん!行ってきます♪」

ドタバタと廊下を走って行く一樹

「慌てるなっ滑るぞ」

靴を履き手を振った俺

「行ってきます!」

頑張って来いよ‥

今度一樹の働く喫茶店に甚一とモーニング食いに行ってやるか(笑)

一樹びっくりするだろな‥


「日高の兄貴乗ってくだせー!」

高場さん!?

「ささっ早く」

間に合いそうになかったから甘えて乗る事にした車

「どこまで行けば?」
えっと‥あーと‥

「五月の橋で下ろしてください!」

五月の橋と言えばいつも行くホストクラブの近くだが‥まさかな‥

五月の橋から歩いて数分

圭太さんのホストクラブの前で下ろしてもらうのは絶対ダメだっ

道を知り尽くしている高場さんにバレないはずがなかった

そんな事まで計算できないぐらい初めて働くホストクラブのウエイターかなり緊張していた

「着きやしたぜ日高の兄貴」

「あっありがとうございます!行ってきます♪」

車を降りた日高の兄貴

俺はいけないと思いながら跡をつけた

日高の兄貴が入って行ったのはやっぱりいつものホストクラブ

おいおい‥ホストクラブでバイト?
頭許したのかよ‥
許したから働くんだよな?


「初めましてっ日高一樹と申します!」

店に入るとオールバックに黒髪をビシッと決めたダンディな男の人が出迎えてくれた

「君がバイトの子?私はここの雇われ店長してる青木だ‥君ウエイターよりホストが向いてると思うけど‥ウエイターでいいのか?」

ホストなんてとんでもないっ
確かに酒強いけど‥

「はい!宜しくお願いします!」

にこっと笑った店長さんが皆を集めてくれた

「皆聞いてくれ。今日からウエイターで働く事になった日高君だ。仲良くやっていこう!」

パチパチ♪拍手された俺

「よっ宜しくお願いします!」

「じゃ開店の準備が終わったら開けてくれ‥日高君初めは私が教えるからわからない事は私か先輩方に遠慮なく聞いてくれ」
「はっはい!」

始まったウエイターの仕事

「一樹さん♪やっぱり来たんだね♪宜しくね♪」

圭太さんが俺の手を握ってきた

ぎゅっと握られて痛く感じた手

気のせいか?

「あっ宜しくお願いします!」

「開店します♪」

ぞくぞく入ってきたお客さん

皆俺をチラチラ見てくる

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