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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

ガタン!

俺が椅子から立ち上がっただけでビクッとした食パン君

「信じてくれた?」

俺は食パン君の真後ろに立って肩に手を置いた

「ありっありえない!梨花先生がナンパ野郎だなん‥て‥」

振り向いたらナンパ野郎とまた目が合って‥‥

俺は‥‥






「日高君少し休憩してくれていいよ?♪」

青木店長が気を使ってくれて俺に休憩をくれた

カフェオーレを作ってくれた青木店長
休憩室の椅子に座ってカフェオーレを飲みながら携帯を開けると

メール?

《仲直りしたのか?》

鮫島先輩‥?

《まだです。けど俺‥》

送信っと‥

ふーぅ‥

‥‥先輩は今頃寝てるのかな‥
寝てるよな?

俺頑張るからな先輩!
桜木祭の時来てくれるって信じてるから






俺の‥‥

緊張して固まっていく身体

全神経が心臓に集まって爆発しそうだ

「ナッナンパ野郎じゃない‥なっ梨花‥梨花先生っあのっそのっえっと‥」

ガチガチに固まった食パン君

まるで冷凍バナナのよう

身体が動かねーっ

服の上から触れられた肩だけが焼けるように熱く感じる

「そのっえっとっ」

「‥どうしたの?」

後ろから顔を覗き込んでくるナンパ‥じゃない梨花先生

「緊張してるのか?」

きっ緊張するに決まってんだろ!

大好きな憧れの大先生だっ

俺からすれば手の届かない雲の上の人

「そんなに緊張されたら困るな」

ガチガチに固まった食パン君を後ろから包み込んだ

そんなに緊張しないでくれ‥

「ひぃっ!」

「‥これでどう?‥それと‥ありがとう‥」

包み込んだ手から伝わってくる食パン君の激しく脈打つ鼓動

「どっどうってなっ何考えてんだよっ!!ですか!?ありっありっありがとう‥って何だ‥ょじゃない何ですっか!?!」

もうヤバイッ
爆発するっ

「普通に話して‥」

耳元で言うなっ
じゃない言わないでくださいって俺何言ってんだ!
もう訳わかんねーっ
ぞくぞくする‥
身体が熱い
普通になんて話せるかっ

ただのオッサンだったナンパ野郎が梨花大先生だったなんて

あー俺もう‥

「え‥ちょっと!?」

食パン君の全体重が俺にのしかかった

あの食パン君がこれ程俺を好きだとは‥

「今日は倒れる日か?そんな祝日ないか‥よっこいしょ」

軽っ

軽すぎるだろ

細い腰してるな‥

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