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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

「日高の兄貴!早くしないと遅刻しやすぜっ!?」

高場さんが急げと声を張り上げた

「小野寺さん!行ってきますっ」

「朝飯は?」

バタバタ廊下を走って靴を履く一樹

「間に合わないからいいっ」

「待て」

何?!俺急いでるんだけどっ

「俺も行くから車で待ってろ」

俺も行くからって小野寺さんまだ浴衣姿のまま‥

完璧遅刻だな…

俺は大学なんて適当人間だったから遅刻しても誰も何も言わない

出席だけして後はこっそり抜け出してサボってばっかでまともに授業出たのなんて数回

先輩と出会ってから俺まともになったんだっけ‥

先輩‥

朝から庭掃除しなかったら間に合ってた大学

先輩はもう今頃大学かな‥

早く来ないかな♪
桜木祭‥

後少しの辛抱だからね‥先輩‥




「なっちゃん待てよっ」

スタスタ振り向きもせず前を歩く相川

返事ぐらいしろよ!!

「なっちゃん!」

グイッと肩を抑えた俺

「バカには付き合ってらんねー」

振り向いたかと思えば目を細めてバカって言いやがった

「お前なっ」

その時俺から見えた黒いBenz

降りてきた人‥

「あっ♪日高先輩かな?」

えっ‥

俺も振り返ったら黒いBenzが止まっていた

アイツ!

走って行った兄さん

「おい!なっちゃん!」

「鮫島先輩‥」

ぎゅっと俺の手を握ってきた河辺

俺は別にっ
アイツが返事しないからだぞっ

もういいか‥ほっとこう

俺と河辺は相川を置いて校庭内に向かった



日高の野郎許さねー!
俺をいつまでほっとくつもりだっバカ野郎!
ぶん殴ってやるっ



「一樹気をつけて行くんだぞ‥また迎えに来てやるから俺は白先輩を美容院に連れて行く」

ワンワン♪

小野寺さんの膝の上でぶんぶんしっぽ振ります白先輩

「すみません‥白先輩格好良くしてもらいなよ♪」

働いたお金の一部は小野寺さんに渡そう

「白先輩行ってくるな♪何?抱っこ?仕方ないな…ほろ♪おいで」

ワン♪

白先輩を抱っこして胸辺りでひっくり返したら

ガバッ♪抱きつかれた俺

抱きついたら眉間に当たった少し湿ったぷにぷにしたモノ

「先輩?」

生暖かいポークビッツみたいな小さなモノが眉間に当たっ‥

当たった‥って

えっ!?

顔を上げたら目の前でピクピク♪動く小さなオチンチン

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