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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

「ァハハ‥白先輩この人はママだよ~なんちゃって‥」

「ママ?」

日高を見て自分に指差した俺

ニコッと笑った日高
俺は作り笑顔が引きつった

「ふっふざけんな!俺は男だっ」

真っ赤な顔した先輩

「もしかして照れた?(笑)」

「うるさい!」

ワンワン♪ワンワン♪

白先輩が先輩の太ももの上でチン♪してペロペロ唇舐めだした

「やめろっくすぐったいだろ(笑)」

先輩嬉しそうじゃん?

「じゃ俺は何だ?一樹?」

「えーっと‥」

「おじいちゃんだ♪」

えっ先輩!?
小野寺さんに向かっておじいちゃんって!?

「おじいちゃんか‥せめて若旦那が良かったな(笑)」

若旦那って!?怒らないのか?笑ってるし‥

先輩の一言で和らいだ車内の空気

「頭つきやした」

高場さんが車を止めた場所はお墓場?

「ついて来い」

言われるままに着いて行った先輩と俺

小野寺さんが一石のお墓の前で立ち止まった

「一緒に手を合わせてやってくれないか?」

3人しゃがんで手を合わせた

「この墓は俺の嫁さんになるハズだった人が眠ってる」

「えっ?」

墓石をずっと見つめながら話し出した小野寺さん

「彼女のお腹の中には俺の子がいた。だが‥まだ若かった俺達の結婚を両親は許してはくれなかった。俺は家を飛び出し彼女を迎えに行ったが遅かった‥彼女とお腹の子の無念を俺は自分の頬に刻み込んだ一生背負って生きていくつもりだ‥」

無念って‥まさか自殺!?

「だから2人でいられる幸せの意味の大切さをわかってもらいたくて連れて来た」

「‥‥‥」

「‥‥‥」

何て返したらいいのか言葉が出てこない
その時先輩が立ち上がった

「先輩?どこ行くの?」

先輩が少し離れた草村の中に入ったかと思えば帰ってきた

何するんだろ?

小さな花が2つ付いた一輪の花をそっと墓石の前に置いて手を合わせた先輩

小野寺さんは先輩を見て微笑んだ

「喜んでいるよ。行こうか?」

小野寺さんが先に前を歩く

先輩が立って後ろに手を出してきた

「早くしろよ‥」

先輩‥

「うん」

外は寒いのに先輩と繋いだ手は温くて

先輩の手が俺の手をぎゅっと力強く握りしめてきた

「離すなよ‥」

「迷子になるのは先輩だろ?ほら♪行くよ」

「そうゆう意味じゃない!引っ張んなっ」

日高に引っ張られよろめいた俺

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