シアワセ∞経路
第7章 釣り合わない天秤
ついでに、聞けていなかった連絡先もやっと交換できた。
これで、颯太にいつでもソラのことを相談できる。
家に帰ってから、早速メッセージのやり取りが始まった。
他愛のない話なのにすぐに返事をくれる。
その日以降も頻繁にメッセージを送ってくれるから、私も颯太とどんどん仲良くなっていった。
楽しいメッセージもしながら、我に返って受験勉強をする毎日。
受験する高校は、三者面談で話し合って北高に決めた。
でも本当に行きたかった高校は違かった。
成績が合格ラインにギリギリのところだったから、受験を担任の先生に止められた。
悔しいけれど、くよくよ考えないことにしよう。
颯太も北高だから、ひとりじゃないし、きっと大丈夫。
……ソラとはまた離れてしまうことになるけれど……――