シアワセ∞経路
第8章 危険な勉強会
「うん。……性格が」
「うう……、なにそれ!」
最後の一言が余計だと、ボンッと軽くソラの脇腹にパンチをかました。
冗談で言ってるのは分かるけど、ほんの少しでも可愛いって思ってくれているのかと期待した自分がバカだった。
その後、またねと挨拶してあっさりと離れた。
玄関へ、一緒にいた時間を惜しむようにゆっくり向かう。
家に入る前に上を向くと、心が澄むくらい綺麗な光景が広がっていた。
暗い夜の闇を優しく照らしてくれる月と、その周りには宝石のように輝く小さな星が点々と散りばめられている。
どうかこの恋が叶いますように……。
優しく輝いている綺麗な星に向かって心で語りかけた。