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シアワセ∞経路

第9章 幸せになるための決意

「風子ったら、そんなんで受験勉強に集中できんの?
付き合いたいなら、もう告ったらいいじゃん。
一緒にいてくれるんだし、脈なんて“超”あるでしょ」


「うーん、“超”かどうかは分からないけど。自信ない……」


「そうだ!」


窓の外ではもさもさと雪が降っていて、普段より静かな町の風景。

そんな穏やかな中で、千代ちゃんが言った『そうだ!』って台詞は、遠くまで響きそうなくらい声が大きかった。


でもガヤガヤした教室の中では全く目立たないほど、うるさくもなかった。

そして千代ちゃんの本題に移る。

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