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シアワセ∞経路

第10章 未来へ続く思い出

「なんでいるの?」


「なんでって……。家に帰るから。
風子こそまだフラフラしてたのかよ」



見慣れた人影が、こっちへ近づいてくると思いきや、用事があると言って先に帰ったソラだった。


両手には重たそうな買い物袋を持っている。
透明な袋のせいで、何を買ったのか一目瞭然だった。



「いわしの缶詰、秋刀魚の缶詰、鯖の味噌煮缶詰?」



「そうだよ!これ一缶で、おかずが一品出来上がってしまう優れもの。

しかも今日タイムセールで50円だったから安くてさー!
つい30個も買い占めちゃったよ」



「……もしかして、用事ってタイムセールのこと?」

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