シアワセ∞経路
第10章 未来へ続く思い出
「付き合……!?」
「そっ…、そっちの付き合うじゃなくて、遊びに行くって意味の」
「だっ、…だよね!分かってるよ。あははは…はは」
こんな些細な言葉でも敏感になっちゃう。
でもソラにいきなり遊びに誘われるなんて、今日は本当に吉日かもしれない。
というかこれって、デート!?
「ほら、早く!さっさと行くぞ」
「えぇっ?……うっ、うん」
肩にポンッと手を添えられ、違う方にくるっと向きを変えられる。
何を急いでいるのか、ソラは私の背を押した。
そんなに急がなくてもいいのに。