シアワセ∞経路
第12章 失うものと告白
「雨、降ってきたな。どこか行こうか?」
今、言ってもいいのかな……?
ううん。
……言おう。
せっかくのチャンスを無駄にしたくない……。
「あの!ずっと言いたかったことがあるの……」
「ん?なに?」
一歩進もうとしたソラを止めるように、私は口を開いた。
声を掛けると穏やかな顔で私に振り向いてくれる。
「今日はそれを伝えたくて。二ヵ月間会わなかったのもそのためで……」
打ち明けるのは、本当はすごく怖い。
でも……。
「私、ソラのことが好き」
「……」
「居場所として一緒にいてくれるようになってからずっと……好きだったの。……よかったら彼女にしてください」
反応が怖くて顔を上げることができない。