シアワセ∞経路
第13章 消えない痛み
「ここ、舐めていいか?」
「いや……、だめ……」
鈍い思考で、これ以上自分が壊れないように抑制した。
「なんだよ、気持ちいいと思うのに。次にお預けってことでいいか。……じゃあ、ここ触ってみて」
颯太の固くてて大きくなっているあそこに、手のひらが誘導される。
「ひっ……!」
こうなってるんだと、初めて見て驚く。
「これ、入れていいよな」
「うっ……、ううん。やっぱりだめ…!」
顔を両手で覆って、必死に横に首を振った。
「約束しただろ?可愛がるって」
「……!」
私がソラに振られたら、颯太に私の初めてを全部あげること。
安易に賭けなんてするんじゃなかった。
でも……、もういいかな……。
一つになったら、きっと少しでもこの失恋の痛みが和らぐかもしれない。