シアワセ∞経路
第14章 本当の気持ち
私の初めてをあげる約束をしてから、颯太とは、殆ど毎日会っていた。
放課後に遊びに行ったり、使われていない特別教室で会うこともあった。
とにかく人目につかないところで、二人っきりの時間を過ごしていた。
たくさんキスをして抱きしめられて、体だけは満たされて。
心の中ではまだ完璧には気持ちを整理できていないけれど、気を紛らわせるくらいに颯太の存在が強くなってきている。
だけどそれ以上にソラのことは今でも思い出してしまうし、忘れられない。
それに、このまま颯太と友達以上の関係を続けて意味があるのかな。
時間は経っても答えを見つけられないままだった。