シアワセ∞経路
第14章 本当の気持ち
そして、学校では相変わらず友達もできず、ひとりぼっちで退屈な日々を過ごしている。
メールじゃなくて、せっかく同じ学校にいることだし直接話をしに行こうかな。
いつも颯太からどこで会うか指定されて、そこで会うだけだったし、私から会いに行ったらびっくりすると思う。
サプライズをするつもりで、三年生の教室がある廊下を歩いていた。
タイミングが良かったのか、颯太が二人の男友達とこっちに向かってくる。
男友達との話に夢中になっているのか、気付いていないのか視線が合わない。
「颯太!」
「……」
いつも通りに話しかけたら、颯太は友達と一緒に私とすれ違って行った。