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シアワセ∞経路

第16章 あの日に戻れたら




よく考えると信じられない。



告白して振られたけれど、それは嫌いとかマイナスな意味ということではなくて。




事情があって言えなかっただけで、本当は両想いだったってこと。





昨日、それを知ってからそわそわしてどうやったらこの気持ちが落ち着けるのか分からない。




だけど前のような緊張からくるようなドキドキではなくて、温かくて油断をしたら口元がにやけてしまうようなものだった。




ソラも私のことが……好き……かあ。



思い出して浮かれてしまう。




告白した後、途絶えていたメールも昨日の夜から復活して、元の居場所に戻った感じで。



送られてくる絵文字も顔文字もないシンプルなメールが懐かしい。




”明日、四時に○○公園で”




メールのやり取りの中で、次の日の学校帰りに会う約束をした。



その日になった今、約束の時間が近づき、靴を履き替えて学校の玄関を出る。




まだ四時まで時間があるから、ゆっくり行っても間に合うかなと思いながら歩いていた時だった。






私は目を疑った。






まさか……、待ち合わせの場所じゃなくて、高校の校門の付近で待っているなんて……。




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