テキストサイズ

シアワセ∞経路

第2章 面影


二学期が始まってから転校してきて数日後。

私はひとりぼっちになることが多かった。


転校生と言うと、クラスメイトが学校の事をたくさん教えてくれるのかと思っていた。

だけど、それは二日目まで。



三日目からは私の次に転校して来た、岡田 佳菜美という女の子にクラス中の誰もが興味深々だった。


その子はとても笑顔が可愛くて、お嬢様のようで。

ウェーブのあるふわふわのロングヘアーが綺麗で見とれてしまう。
さらに性格も積極的で言動もハキハキしている。

彼女は一気にクラスの人気者となった。



比べて私は平々凡々。
これと言って光る魅力なんてない。

自分に自信が持てなくて、やることなすこと失敗が多い。
気品もないし、お姫様に憧れる立場。


これは誰でも前者の方に興味を持つよね……。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ