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シアワセ∞経路

第2章 面影


単独行動ということで、暇つぶしにはもってこいである人探しを休み時間にすることにした。


あのハートのネックレスをくれた男の子を探してみよう。

彼は私より一つ年上ということは、中学三年生。


「三年生はこの辺の下駄箱だったはず……」


軽い気持ちで玄関の靴箱を見て回った。



苗字は確か……あいうえおの……お。



――……あった!!



名前がプリントされているシールが貼ってあるので一目瞭然だった。

あの人の名前は画数が多い漢字だった……。


「三年三組……なんだ」


最後に会ったのは小学生の頃だったから、今はどうなってるんだろう。


まだ時間があるから教室をちょっと覗いて来ようかなと、私は三階にある三年生の教室へ向かった。

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