テキストサイズ

シアワセ∞経路

第4章 あなたのとなり




「お昼になったら、お弁当持って屋上に来ること!」




「一緒に食べてくれるんですか?」





「それ以外に何の意味があるんだよ。居場所になるって言っただろ」





「私、お弁当の日はいつも一人だったので嬉しいです!」






「……そうか」





緊張でカチカチだったけど、素直に顔がほころぶ。





転校してくる前は喜んだりするのは当たり前だったけど、最近その感情を出すことがなかった。



ずっと俯いたままだった。






この人と一緒にいれば、本当の私を取り戻していけそうな気がする。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ