シアワセ∞経路
第5章 共力者
初めてソラと一緒に学校に行く約束をした場所で、今日の朝も待ち合わせ。
「おはよう、風子」
「おはよう。遅れてごめんなさい」
「遅れてないから」
ソラはいつも私より早く来て待っていてくれる。
テストではいつも高得点、運動神経もそこそこ良くて、外見も爽やかでかっこいい、人間関係も良好。
これが、この三か月で知った彼の情報だった。
あえて欠点をあげるなら、掴みどころがない人って言うところ。
きっとモテるんだろうけど、女の子の話は一切聞かないから周りの女子はこの欠点に苦労させられているんだと思う。
こんな人が、なんで私なんかと一緒にいてくれるんだろう。