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恋愛short story

第1章 約束


「ほら、林檎飴とカキ氷!買ってきてやったぞ」






「歩~!ありがとう!!」






「っておぃ!全部さっき買ったの食ったのかよ?」







「うん!!美味しかったよ~」







無惨にも容器の残骸が

京香のひざに

散らばっている。









俺もたこ焼き

食いたかったのに…

食いすぎだろー!

小っこくて華奢な

その体のどこに

入るんですかァー??







「あっ!歩も食べたかったよね?ごめんねぇ~美味しかったから食べちゃったぁ~」






そう言いながらもシャリシャリと

俺が渡したカキ氷を

食べている。










なぁ俺がもしお前に

告白したら

お前はどうする?

俺とは幼馴染の関係だからと

断るのか?

気不味くなって

しまわないだろうか…

俺が言ったところで

今のただの幼馴染の関係も

終わってしまうのは

俺には耐えられない

こうやって

一緒にいるだけでも

俺は嬉しくて

チャンスさえあれば

お前のその細い指の手を

俺の掌で包みたいなんて

考えているのに。







京香、お前は…

俺のことどう思っている?

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