
恋愛short story
第2章 ※ 不安材料
俺は妄想と期待を
胸に膨らませ運転手に
行き先を告げた。
もちろん行き先は、
俺と亜希の
スゥィ~トマイホーム!
結婚は未だしてないが
お互い仕事をしながら
同棲生活を堪能している。
「亜希!ただいまっ~!!!」
玄関を勢いよく開けたが
亜希の姿が見当たらない。
んっ??
電気が点いていない部屋。
パチリとリビングの
電気を点けると
テーブルには
1枚の紙切れ。
亜希からの書置きが
残されていた。
お仕事お疲れさま!
今日帰って来るって
聞いてたから
会いたかったのに…
ゴメンネ蓮。
急な泊まりがけで
仕事が入っちゃったの。
冷蔵庫に夕食が
入ってるから温めて
食べてください。
1週間ほど帰れないけど
終わったらすぐに
帰るから待っててね!
亜希
ぇ゛え゛えええーー!!
いっ、1週間??
しかも泊りがけって……
1週間も亜希に会えない。
つっ、辛過ぎる……
落胆しながら
冷蔵庫を開けると
そこには俺の
大好物なものばかり
用意されていた。
亜希が居ないのは
淋しいけど。
ありがとう亜希!
こんなに沢山
用意してくれたんだね。
でも亜希と一緒に
食べたかったよ…
その夜、
彼女の温もりがない
冷え切ったベッドに
一人横になり
俺は眠りについた。
