
恋愛short story
第2章 ※ 不安材料
俺は寝惚けている
亜希の頭の後ろに
肩腕をそっと回し
亜希の体を
グッと引き寄せた。
亜希の小さな鼻先が
俺の胸元にくっついて。
そのまま優しく指先で
サラサラした髪を梳いた。
「フフフッ。蓮、気持ちいい~」
そう言えば亜希は
髪を撫でられるのが
好きなんだよね…
ギュッと強く
抱き締めながら
フワリと香る亜希の
甘い匂いを確認しながら
「じゃぁ、もっと気持ちのイイコトしてあげようか?」
耳元でワザと言ってみた。
すると、亜希は
「えっ!?」と
驚いて俺の顔を見上げる。
クリクリとした
大きな瞳が
さらに大きくなって
茹蛸のように
真っ赤な顔になっていった。
