
恋愛short story
第3章 ※ 消毒
「あーうるせぇ。少し黙ってろ。それに誰が汚いって言った?」
耳の淵に
舌を這わせながら言われると
ゾクッと震えが
全身に伝わってきた。
耳から首筋へ
舌先はツーっと降りて
伶の吸い付いた唇は
ピッと紅く痕を残した。
「っん…ふっ」
「俺の印つけたからな…」
縫い付けていた手首を緩め
片手で私の両手首を掴むと
空いている手で
ワンピースの裾を
捲くし上げた。
ほとんど
剥き出しになった身体に
伶はチュッ、チュッと
リップノイズを立てながら
彼方此方にキスを落とす。
唇が離れると身体には
いくつもの紅い痕が
残っていた。
長い指先で
腰を撫でられ
ビクンと跳ね上がってしまった。
伶は私の露わになった下着を
一気に足首まで引き降ろし
茂みを指先で掻き分ける。
くちゅり……
指先を滑らせると
いやらしい音が聴こえた。
「ひゃぁ…」
「濡れてんじゃねぇか。それとも他の男に触られてイッたか?」
ベッドに縫い付けられた
両手首に伶の掴む力が
強くなるのを感じる。
「さっ、触られて嫌だったのにそんな事聞かないでよ…」
伶は私の涙で
ぐしゃぐしゃになった顔を
覗き込み
「だったら…俺が消毒してやる。」
そう耳元でフゥーと息を
吹きかけ囁きながら
指先はするりと割れ目を伝い
ナカへと侵入してきた。
