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恋愛short story

第4章 介抱



「アレ?雪平、顔赤いけど?大丈夫?熱でもあるんじゃないの?」







そっ…それは

先輩がそんな事するからですよ!








「だっ大丈夫ですよ!ねっ…熱は無いですから。きっと、アハハ…」








「大事なレポートがあるんでしょ?風邪引いてたら大変だよ。」







先輩の大きな手のひらが

私の額に触れた。

顔中真っ赤になってる

私のおでこに心地良い先輩の

熱が伝わってくる。






わっ、わぁあああ!

熱でも、風邪でもないですッ!

お願いですから塁先輩、

って…手を…

どけてッ!






少しでもこの状態を

打破しようと顔を

左右に振ってみる






「ジタバタすると熱があるか分からないよ?これじゃ、分からないな。ちょっとじっとして。」






ぎゃぁああッ!

るっ…塁せっ…先輩??

こんなに塁先輩の顔が近くて…

もぅ…ダメッ!

直視できないッ!




力一杯、ギュッと目を瞑った。




コツンとおでこに何かがあたり

鼻先にもチョンとあたった。

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