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恋愛short story

第4章 介抱


「ぷはぁー。うっまい!!心美はよくこの店来るの?」






「うっ、うん。ランチにね。」






この店によく来る

本当の理由は…

フラッとランチに

初めてこの店に入ると

本を読んでいる先輩を見た。

一人でいる先輩は珍しかった。

普段、先輩の周りには

女の子達で溢れている。

長身で、優しくて、

端整な顔立ちな先輩…

そんな塁先輩が微笑むだけで

女子達はキャーキャーと

黄色い声を上げている。

私の所属している

研究室以外の他の学部からも

一度は塁先輩の顔を拝みたいと

女の子達はやって来るほどだ。




そんな先輩だから

私の事なんて気付いて

無いんだろうな…





遠目で一人で居る先輩を

見れるだけで嬉しくて…

ここに来れば先輩に会える。

特に話しかける訳でもないけど、

今日もいるかと思うと

だんだんと親近感が湧いてきた。

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