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「ぅ、う〜ん。」




寝返りを打つ

私の手に何かがあたった。





んっ？




「ふゎぁあ〜」





奥歯まで見えるくらいに

大きな欠伸をしながら

寝惚け眼の目を擦る。





ぁ〜あ…

寝ちゃったなぁ。

ちょっと飲み過ぎちゃった。






半分閉じている目を

うっすら開けてみた。






何があたったんだろう？






周りを見渡すと

電気が消えている。

目を凝らしシパシパと瞬きをした。






なぁ〜んだ。手じゃん！

…………………。

え？！

って？？

手ぇえええ！！

一体だっ、誰の？

確かいつもの店で

永本くんと……

塁先輩と…

飲んでいて……。

じゃぁ、ここは何処よ？





把握出来ない状況に

眠気が段々と覚めてきた。





一人暮らしの私の横で

誰かが隣で寝ているなんて

有り得ない！

少なくともここは

私の家じゃないし！

もしかして……

永本くんと？

ヤバッ！！






急いで布団を這い出て

服を確かめる。






ふぅ。

何だ服は着ている！

良かったぁ〜

取り敢えず安心したっと。

えーっと……

暗くてよく分からないなぁ…

自分の家では

無いのは分かるけど。

電気点けさせて

もらおうっと！

電気…電気のスイッチは…





部屋を歩き回ろうとベッドから

立ち上がろうとした瞬間！！

ガシッと腕を掴まれ

ベッドへ引き戻されてしまった。