
狂愛彼氏。
第3章 学校で…
保健室に行くと
案の定、保険医は不在で
鍵がかかっていた。
いつもこの時間は職員室で
事務作業をしているのである。
「りゅうくー、鍵しまってるし
教室帰ろうよ。」
すると彼は腰パンした
スラックスのポケットから
チャリッと鍵を取り出した。
「俺、保健室のベッドが
第2の寝床だから合鍵持ってんだよね。」
舌を出して微笑む龍來。
え、待てよ。
普通学校の部屋の合鍵なんて
持ってるか!?
やっぱり不良は住む世界が違うのかも知れないや……。
なーんて考えると
なんとなく寂しくなったりも
する。
