
狂愛彼氏。
第4章 缶チューハイは甘い媚薬!?
洗い物も終わり、
2人でリビングのソファーに座りテレビを見ていたとき
龍來が突然立ち上がって
キッチンに消えていった。
何秒かすると
プシュッという音がして
私の前に缶がおかれた。
「綾、飲んだことある?」
目の前にあるのは
カルピス味の‥お酒!?
飲んだことあるはずがない。
私のお母さんは
超絶酒が弱いから
飲むのが怖かったのだ。
でも私は
龍來に近づきたくて
「あるよっ!」
と咄嗟に嘘をついてしまった。
「んじゃ飲みしよっ!」
龍來はそういうと
ビールの缶を開け、
ゴクッと音を鳴らし
逞しい喉仏を上下させながら
美味しそうに飲み始めた。
それがなんだか
色っぽくて
私は思わず凝視してしまった。
すると
「ん?」
と言いながら
龍來が私に目線を送ってきた。
やばい、かっこいい///
心臓が高鳴り
顔は紅潮する。
私はなぜか喉の乾きを覚え
目の前の缶がお酒だと
いうことを忘れ、
ゴクリと飲んでしまった。
