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リトル・リトル・バンビーナ

第1章 マスター、お世話します

おぼれそうになる私は夢中で、将梧の広い背中に手を回ししがみつく。

「瑠璃の中、すげ、締め付けてくる……っ」

「あっ、あぁっやぁっああっ……!」

将梧の腰の動きがさらに早くなって、どんどん奥へ奥へと突いてきた。

整った顔立ちの将梧が、行為の最中に見せる余裕なく息を乱す表情ががなんだか不思議で、
けれども不覚にもいつもこの表情にドキドキさせられる自分がいた。

「瑠璃、もっと鳴け」

私のカラダを知り尽くした将梧は、イイトコロを的確に触り、重点的に攻めていく。
密着した身体。私も将梧もお互いをとにかく求め合う。

激しく、せめるように追い詰めるように挿入を繰り返した。

激しさを増すにつれて、ソファの軋みはどんどん大きくなっていく。

「はぁ……っあぁん、あぁっ、そこ、やぁっ……だめぇっ」

ギリギリまで抜いて、一気に奥まで突き入れる。

将梧の身体が何度も沈んでいくたびに、私のカラダはビクン、ビクンと反応した。

「ん……ここか」

「あっ、やぁっ…あっ、ああぁっ!」

ふっと微笑んだ将梧が、私を抱きしめるようにして腰の動きを早めた。

「俺も……もうイキそう」

「あん、っあぁっ」

パンパン、と肌と肌がぶつかり合う音。
中で混ざり合う音。

「将梧……イク……っ」

すべてが私を絶頂へ誘っていく。

「瑠璃、出すぞ……!」

呼吸もどんどん激しくなっていく。私はただうなずくので精一杯だった。

将梧がラストスパートをかけて、腰を振り、奥を思いっきり突いたとき、じわり、と身体の芯に熱いものが流れていった。

「あぁっ……っ!」

足をつま先までピンと伸ばした私は、絶頂を迎えた。

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