リトル・リトル・バンビーナ
第1章 マスター、お世話します
絶頂を迎えたあとの身体は、倦怠感と心地よい眠気が襲う。
ふわり、ふわりとした感覚が体中を逆流していくようだった。
汗ばんだ将梧と目が合う。ヤツは相変わらず意地の悪い笑顔を浮かべている。
「さて。朝食でも食うかな。――エロいメイドさんのおかげでスッキリしたし」
「エロいゆーな、変態主人!!」
いけしゃあしゃあとした様子の将梧。
なんで私だけいつもこんなにうろたえなきゃいけないんだろう。
乱れた服を直しつつ、ようやくいつものメイドスタイルに戻った私。
将梧の給仕をしようと冷めてしまったスープを台の上に戻す。一応、こいつ主人だし。
冷たくなったスープ飲ませるわけにもいかないしね。
「何してんの?」
「スープ。冷めちゃったから、あっためなおしてくるわよ」
ふーん。と将梧。まあ、そんな反応ですよね。
スープと一緒に、フォンダン・ショコラも台に乗せる。このお菓子は気に入らなかったみたいだしね。
厨房もっていって、私のお昼ご飯にでもしようっと。
「それも持ってくわけ?」
「だってアンタ食べたくないって」
「んなん言ってねーし」
あれ。食べてくれるんだ。
「温めたほうが中のチョコレートが溶けるんだろ。スープと一緒に持ってこい」
なにその態度。
と、イラっとしたけど黙っておくことにした。
冷めたのはアンタがへんなこと始めたからでしょ、とかまあ、いろいろ言ってやりたかったけれど。
私が用意する食事はいつも残さず食べてくれることにはいつも感謝してるし、
うれしいことなので黙っておくわ。
ワガママ大魔王はちょぴっとだけ、いいとこもあるんです。
マスター、お世話します
<終わり>
ふわり、ふわりとした感覚が体中を逆流していくようだった。
汗ばんだ将梧と目が合う。ヤツは相変わらず意地の悪い笑顔を浮かべている。
「さて。朝食でも食うかな。――エロいメイドさんのおかげでスッキリしたし」
「エロいゆーな、変態主人!!」
いけしゃあしゃあとした様子の将梧。
なんで私だけいつもこんなにうろたえなきゃいけないんだろう。
乱れた服を直しつつ、ようやくいつものメイドスタイルに戻った私。
将梧の給仕をしようと冷めてしまったスープを台の上に戻す。一応、こいつ主人だし。
冷たくなったスープ飲ませるわけにもいかないしね。
「何してんの?」
「スープ。冷めちゃったから、あっためなおしてくるわよ」
ふーん。と将梧。まあ、そんな反応ですよね。
スープと一緒に、フォンダン・ショコラも台に乗せる。このお菓子は気に入らなかったみたいだしね。
厨房もっていって、私のお昼ご飯にでもしようっと。
「それも持ってくわけ?」
「だってアンタ食べたくないって」
「んなん言ってねーし」
あれ。食べてくれるんだ。
「温めたほうが中のチョコレートが溶けるんだろ。スープと一緒に持ってこい」
なにその態度。
と、イラっとしたけど黙っておくことにした。
冷めたのはアンタがへんなこと始めたからでしょ、とかまあ、いろいろ言ってやりたかったけれど。
私が用意する食事はいつも残さず食べてくれることにはいつも感謝してるし、
うれしいことなので黙っておくわ。
ワガママ大魔王はちょぴっとだけ、いいとこもあるんです。
マスター、お世話します
<終わり>