リトル・リトル・バンビーナ
第1章 マスター、お世話します
「言わなきゃ、このまま終わるけど?」
「っ……シてくださ……」
「何してほしいの?キス?」
私の唇に将梧の唇が重なり、むさぼるように互いの舌が絡み合っていく。
「んんっ……ふぁっ」
中に挿入された指がまた、どんどん速度が速くなっていく。
指の動きに合わせて、自分の腰がいやらしく動く。
「ん、ぁっ……ふ……」
ふさがれたままの唇では、呼吸を整えることもできず、なのに動きがどんどん激しくなっていく。
身体中、頭の中すべてが快感の渦にのまれていった。
もっと。
もっと、シてほしい。
ようやく開放された唇に、酸素がどっと流れてくる。
私は息を整える間もなく、将梧にぎゅうと、しがみつくように抱きついた。
「最後、まで。シて……っ、将梧……」
ギシ、とソファの音が軋んだ。
「ご、ご主人様……気持ちよく、なりたい……です」
かすれた声は喘ぎ過ぎただけじゃなく、何回行為を繰り返してもなれないこの、セリフのせい。
「よし。お預け解除」
屈辱に耐える私の顔はさぞ見ものだっただろう。
将梧は今朝一番の悪人の笑顔を浮かべて、私に深い、深いキスをした。
そして、キスをどんどん下半身へと落としていく。胸、腰。
私が身につけていたメイド服の上着や、ハイソックスは床に投げ散らかされていた。
ブラウスやスカートは身には着けているけど、ひどく乱れて、しわくちゃだった。
将梧は私の足をぐいと開脚させると、自分の肩に乗せてから秘部に顔を近づけた。
「やだぁっ……」