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僕は絵しか描けない

第7章 僕の失恋

友達の友達に紹介してもらった彼氏は近隣の高校に通う、同い年の背が高いスポーツマンだったらしい。

何となく日焼けしたイケメンが脳内で浮かび上がる。

知り合って一週間後にはデートして、付き合い始めたらしい。

僕が十七年間の人生で出来なかったことを一週間でするんだから、まさに神だ。

付き合い始めたその日にキスをされたのだと妹尾さんは言った。

妹尾さんは意外とあけすけに告白するタイプなのだと知った。

「そうなんだ……」

「今に思えば付き合ったその日にキスしてくるとかチャラすぎるよね」

笑いながら言うから僕も作り笑いをした。
しかし心の中は恥ずかしいくらいに混乱していた。

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