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僕は絵しか描けない

第7章 僕の失恋

次のデートでいきなりセックスまでしてしまったらしい。

妹尾さんは処女だったらしく凄く痛かったらしいのだが、彼氏は優しくしてくれて、気持ちいいとかよりもその優しさが幸せだったのだと語った。

その時点でもはや僕の脳はオーバーヒートしてしまった。

もはや言葉が耳に入ってこない状態だ。

「それからしばらくは優しかったの……けど今月に入ってから態度が変わったの……メールも返ってこないし、遊びに誘ってもいつも忙しいって……」

「そう……なんだ……」

もはや返す言葉もない。
泣きたいのは僕の方だった。

「そして遂に昨日。別れようって電話で言われたんだ……」

「なんか、ひどいね……一方的というか……」

彼氏と別れてフリーになったのだから僕にとっては喜ばしい話のはずだ。

しかし全く心は弾んでいなかった。

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