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僕は絵しか描けない

第7章 僕の失恋

相手は長身のスポーツマンで、チャラくて、イケメンだ。

僕なんかが行って何が出来るわけではない。
と言うより、ノープランだ。

彼氏と会って何をすると言うのだろうか?

自分でもわからないが、とにかく行って彼氏に何か言ってやりたい気持ちが強かった。

『僕の天使をヤリ捨てするとはいい度胸だなっ』的な、文句と告白を兼ねたような言葉をぶつけてやりたかった。

妹尾さんは彼氏の家の前につくと悲しそうで不安そうな表情を浮かべた。

「大丈夫。僕がついてるから」

それだけを何とか伝えると妹尾さんは小さく頷いた。

意を決して僕はインターフォンを押した。

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