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僕は絵しか描けない

第10章 ファーストキス

「ヘ?じゃないでしょ!! 漫画書くって言ってあったでしょ!!」

戸惑う僕をよそに妹尾さんと剛史は自分達のロッジの方へと歩いて行ってしまう。

「じゃあね、ひなた、剛史。おやすみー」

「おやすみ詩子、黒沢君」

「おやすみー」

剛史と妹尾さんはこちらを見ながら笑顔で手を振る。

ロッジに向かって歩く二人の後ろ姿を呆然と眺めていた。

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