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僕は絵しか描けない

第10章 ファーストキス

寝巻きにTシャツを着ているが胸の弾み方が普段と違うのに気付いた。

よく見ると膨らみの突端はポチっとした隆起がある。

「なに?」

少し怒ったような声で詩子さんが咎めた。

「べ、別に……描くよ……描けばいいんだろ」

詩子さんから目をそらして原稿に向かう。

「今やらしい目で見てたろ、クロ?」

「み、見てないよっ!! 失礼だなっ!!」

僕はムッとした声で嘘をついた。

「見たいのか、あたしのおっぱい?」

「か、からかわないでよっ!!」

「見たいくせに……ほれほれっ!!」

詩子さんは僕にそんな度胸がないことがわかった上でTシャツの襟首を広げて挑発してきた。

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