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僕は絵しか描けない

第11章 僕たちの絆

生まれてはじめてのディープキスは僕に全身の力を抜けさせた。

目の前には詩子さんの顔があり、柔らかい舌が僕の舌に絡み付いた。

「め、目を閉じろよ、クロっ……キスの最中に」

顔を引いて詩子さんが詰る。

「う、詩子さんだって開けてたくせに」

「あ、あたしはいいんだよっ!! クロは初心者なんだから目を閉じるのっ!!」

「なにそれ?」

思わず笑ってしまう。

僕と詩子さんの顔は再び近づき、目を開けたまま舌を絡めあった。

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