テキストサイズ

僕は絵しか描けない

第2章 個性的な部活動

その日一日、期待していた以上に妹尾さんは話し掛けてくれた。

正直漫画の作画なんてあまり気乗りはしていなかったが、受けてよかったと感じていた。


「おーい、黒沢」

放課後、教室で帰る支度をしていると気だるい声を出して詩子さんがやって来た。

「な、なに……?」

「なに、じゃないし……漫画描くんだろ? 部活いくよ」

「部活……入ってるんだ……」

「まぁな……」

逃げられないようにか詩子さんは僕の鞄を持って歩き出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ