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僕は絵しか描けない

第2章 個性的な部活動

「し、知らないよ、そんなこと……僕は目指してないからね!! そりゃ作画はするって言ったけどプロなんて目指さないから……勘弁してよね」

「へぇ……じゃ、黒沢は将来なんになるの?」

「そ、そりゃ……大学にいくよ」

将来のビジョンが皆無だから適当に言葉を濁した。

「そーじゃなくて。その先。なんになるのかって聞いてるの」

「そんなこと……まだわからないよ……今はただ受験のことで頭が一杯だから」

他の人がしている回答を思い出しながら真似てみる。

しかしそんな逃げを許す詩子さんではなかった。

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