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僕は絵しか描けない

第3章 信頼関係

それからも馬場さんは口悪く僕を罵っていたが、詩子さんにたしなめられて大人しくなった。

ざまぁみろっ!!

けど彼女らがいたら集中できないから家に帰り、もう一度ネームを読み直してキャラのイメージを膨らませた。

けど情けない話、まるで浮かんでこない。
無個性のモブキャラという指摘は、悔しいが間違ってなかった。

むしろ当たっているから不愉快だった。

正直に言えば馬場さんは僕なんかよりずっと絵の才能がある。

それは認めていた。
口には出さないけど。


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