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僕は絵しか描けない

第4章 喧嘩と童貞

「なんだよ、お前?」

敵意むき出しの見知らぬ男。
なにこの修羅場。

「ちょっと二、三回やったら彼氏ヅラされてうざいんだよね……」

「二、三回やったらって……えっ!?」

テンパってしまってる間に歌い手部長がやって来て、見知らぬ男は立ち去っていった。

「あーあ、うざいうざい。やだねーしつこい男って」

ヘラヘラ笑いながら詩子さんは足を机に乗せて伸びをした。

パンツは見えないけどスパッツは見えている。

「二、三回やったらとか……そういうの良くないと思います」

思わず言ってしまった。

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