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僕は絵しか描けない

第4章 喧嘩と童貞

「えっ……なになに? クロのくせに説教?」

完全に主従関係が出来上がっていた僕たちは言うまでもなく、僕が『従』だった。

「そ、そんなに軽々しく……その、す、するとか良くないと思う……」

「えーなんでよ? してみなきゃわかんないじゃん、相性とか」

このくそビッチがっ!
とは言えなかったが、思った。
そりゃそうでしょ?

「なんか……そういうの、嫌いですね」

「まあ、童貞君に言っても仕方ないか……なんならあたしとしてみる? 優しく教えてあげるよ」

けらけらと笑いながらくそビッチが僕の頬に手を当てた。

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