僕は絵しか描けない
第6章 応募!!
「え、もちろん読んだよ。当たり前でしょ?」
「読んだって……これっ……」
僕は驚きながら応募要項にでかでかと書かれた大賞賞金を指差した。
「大賞賞金0万円って……なに?」
「なにって……洒落だろ? 武士は食わねど高楊枝的な」
「はぁあ!?」
優勝賞金が0万円なんて始めて見た。
「クロもさっき自分で言ってたじゃん。商業的に成り立たないって」
「いや……言ったけど……」
「実際なりたってないんだよ、GANG。商業的に」
「成り立っていない……?」
「儲かってないの。だから新人賞獲ってもお金はなし。だけどよく読めよ」
詩子さんは朗らかに笑いながら0万円の下を指差す。
「読んだって……これっ……」
僕は驚きながら応募要項にでかでかと書かれた大賞賞金を指差した。
「大賞賞金0万円って……なに?」
「なにって……洒落だろ? 武士は食わねど高楊枝的な」
「はぁあ!?」
優勝賞金が0万円なんて始めて見た。
「クロもさっき自分で言ってたじゃん。商業的に成り立たないって」
「いや……言ったけど……」
「実際なりたってないんだよ、GANG。商業的に」
「成り立っていない……?」
「儲かってないの。だから新人賞獲ってもお金はなし。だけどよく読めよ」
詩子さんは朗らかに笑いながら0万円の下を指差す。