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僕は絵しか描けない

第6章 応募!!

怒ってるけど機嫌を取られると許してしまうのが僕の悪いところだ。

結局うやむやになり、カラオケへと連れていかれた。

当然僕は歌を歌う趣味はない。

詩子さんが二三曲歌って僕が一曲歌うという、片方だけ人気のあるデュオの歌手のコンサートのようなサイクルで進んだ。

詩子さんはノリノリで制服のスカートを翻しながら歌っていた。

「上手いね」

「そう? ありがと」

歌い終えた詩子さんからマイクを受け取る。

「クロもまぁまぁうまいよ。少なくとも見た目以上には」

誉め言葉とは思えない誉め言葉を頂き、失笑しながらありがとうと返事をした。

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