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キャラメル、甘く

第1章 *条件




確信はあったのだ。
初めて彼を見たときからこの子には何かある、って




「本番いきまーす!」




スタッフの声がかかる。




私はベッドに向かう彼の腕を咄嗟に掴んで、声をかけた。



「好きなようにやってくれていいから!」




しばらく彼は驚いたように私を見たけど、手をひらひらさせるだけで背中を向けた。



(大丈夫だよね…)




シーンが始まる。


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